役に立つランドセル選び情報
小学校へ入学するお子さんのランドセル選び(ラン活)をされる方へ
以前に比べて、デザインや高機能、サイズ、価格の高騰などかなり変わってきているランドセル。いろんな情報を集めてお店へ行って試着して購入に至るまでをラン活(ランドセルを選び、購入するための活動)といい、お母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんの頭を悩ませている、という話を毎年耳にします。
これから説明することは、購入された方や、これから購入される方のご意見をもとに、長年ランドセルの製造・販売に携わってきたときめきあいてむスタッフがラン活でお悩みの方に向けて役に立つと思うポイントをまとめていますので、ぜひ参考にして下さい。
〇デザイン・色
以前のランドセルは男の子=黒色、女の子=赤色が定番でした。
今では男の子の主流は本体が黒で縁巻コンビ色やステッチの色でアクセントを付けるものが多く、女の子は毎年人気色が変わるなどカラーバリエーション、パーツ、刺繍などデザイン性が高くオシャレなものが増えています。
親の目から考えるとランドセルは6年間使うものだから飽きがこないデザインを選びたくなりますが、子供自身が選んだものだと大切に使うため子供の意見を取り入れて決めることが増えています。
〇サイズ
横幅約23cmのA4フラットファイルが入るランドセルが主流です。
理由としては学校から配布されるプリントがA4サイズになることが多く、A4クリアファイルやA4フラットファイルを、そのプリントをまとめる為に使うためです。フラットファイルはマチがあるのでたくさんのプリントを綴じて保管することができ、横幅が約1cm小さいA4クリアファイルも当然入ります
デメリットとしては以前のランドセルより少し大きいため、入学当時の小さな体には大きく感じることがあることや、小学校で収納するロッカーが昔のランドセルサイズであった場合は入らないことがあります。その場合、机の横に掛けるか学校側に指示された場所へ置いて下さい。
〇素材
主に人工皮革(クラリーノ、コードレ、ベルバイオなど)、牛革、コードバン(馬のお尻の革)がありますが、現在では人工皮革を購入される方が多いです。靴や鞄では高級品の牛革やコードバンですが、ランドセルはご贈答品として贈られることもあり特に品質の良い素材のものだけを使うため入手が困難になっています。その為、現在はとても希少性が高まっており値段も上がっています。
では素材のメリット、デメリットを紹介します。
素材の特徴
人工皮革のメリット
- 軽い
- 耐久性・耐水性に優れており、手入れが簡単
- 大量生産ができ、品質が安定しているため値段を抑えられる
- カラーバリエーションが多い
- デザイン・加工がしやすい
人工皮革のデメリット
- 風合いが劣る
- 質感が劣る
牛革のメリット
- 見た目や触った感触に高級感がある
- 使い込むほどに風合いが増し、体になじむ
- 耐久性に優れている
牛革のデメリット
- 天然素材のためランドセルで使う品質の良い大判素材は入荷が不安定で大量生産性も出来ないため値段が高くなる
- 人工皮革より素材の繊維がきめ細かく若干重い
- 耐水性は人工皮革より劣る(現在は撥水加工やキズが付きにくい加工を施したものも増えている)
コードバンのメリット
- 1頭の馬からランドセルのかぶせ(蓋部分)2枚分しか採れない希少な皮革で気品ある光沢、質感などその風合いは格別な最高級品
- 使い込むほどに風合いが増し、体になじむ
- 繊維密度が高く、強度、耐久性に優れている
コードバンのデメリット
- 特に入荷が不安定な天然素材で、品質の良い大判素材を使用したランドセルは希少でとても値段が高い
- 牛革より素材の繊維がきめ細かく若干重い
- 耐水性は人工皮革より劣る(現在は撥水加工やキズが付きにくい加工を施したものも増えている)